乙一おすすめ作品ランキングTOP7

entry

乙一おすすめ作品ランキングTOP7

独特の世界観を持っていて続きが気になり一気に読んでしまう作品を作っているから。ホラー、サスペンス、ファンタジー様々なジャンルを書いているがどれも最後にえ!?となる結末を持ってくるので読み終わった後何度も読み返し楽しむことができる。乙一さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.乙一「夏と花火と私の死」

乙一「夏と花火と私の死」がおすすめの理由

作者のデビュー作で私が初めて乙一と出会うことになった作品。文章としてはややつたないところもあるものの、すでに乙一ワールド炸裂でした。主人公目線で語られてはいいますが、実は主人公はすぐに殺されて死んでしまうという設定が乙一らしいです。死んでいるのに語り口調が無邪気なのも乙一らしさです。そこを楽しく読むことができましたが、今の時代だと子供の教育上にあまり10代には読ませたくない作品かなと思います。子供が悪びれもせず子供を殺して、さらに隠ぺいしようとする様は親目線では悪い影響を与えてしまうのではないかと考えてしまいます。子供なのにあの残忍さは恐ろしい。そしてそれを10代で描いている作者が恐ろしい個人的には胸糞わるいと表現してしまう結末ではありましたが、初めて出会った乙一作品として印象に残っています。

 

 

第6位.乙一「失踪HOLIDAY」

乙一「失踪HOLIDAY」がおすすめの理由

表題の主人公ナオの自己中心的な言動や行動にイラっとさせれれることも多いが、でもなぜかナオに終始笑わせられ許せてしまうのは作者の表現力のおかげだと思う。実際にこんな子がいたら腹が立って仕方ないと思う。家でした先は隣の建物なのになぜか誘拐事件まで発展してしまったり、主人公が中学生なこともあり比較的若者向けな作品なような気がするが、最後にはいつものようにオチがあって納得というか感服させられ楽しむことができる。もう一編入っているしあわせは子猫のかたちは乙一らしい作品だと思う。個人的にはこちらの作品の方が好きで、え?と思うところもありましたが心が温かくなりました。2作品とも幸せな気分にさせてくれるお話しで、ホラーなどを書く作者とは思えないものですが、文章はやはり作者らしい読みやすい文章になっています。

 

 

第5位.乙一「失はれる物語」

乙一「失はれる物語」がおすすめの理由

全8つの作品を収めた短編集なので、読みやすいですがとてもとても切なくなる作品です。内容的には本当に素晴らしい作品なのですが、切なさゆえに何度も読み返すことはできず私の中ではあまり上位にはいけない。この一冊の中に出てくる主人公はそれぞれに対人関係などの悩みがあり暗い人間が多い。その中でも特に表題作の腕だけにしか感覚がなくなった主人公の心理描写をなぜ、作者はあそこまでリアルに描くことができたのか。五体満足な作者が描けたのが不思議になりました。どれだけ登場人物の心に寄り添い、悩みこの作品を書いたのかと思うとさすがとしか言えません。切ない話が多いですが箸休めのように入っている、手を握る泥棒の物語はユーモアもありほっとしました。それでも8作品には一貫した作者からのメッセージがあるので、すべて通して読むことをお勧めします。

 

 

第4位.乙一「銃とチョコレート」

乙一「銃とチョコレート」がおすすめの理由

これは作者が描く児童書です。なので、ひらがなも多くて文章の切れ目も分かりにくく、乙一ワールドの住人には少し物足りないものがあるかもしれません。冒頭はあまり作者ぽくなく本当に乙一作品なのかと思いましたが、徐々に作者の色が出ていて結末は納得いくものでした。登場人物にはそれぞれ持っているものがあり、作者お得意のだましやひっかけが作品の中にちりばめられていて、少し進んでは戻って、あぁそういうことかとうなずいてはまた進むを繰り返しながら読みました。子供向けなこともありいつもよりは分かりやすい展開になっていて子供が読んでも楽しめるとは思いますが私のように年を重ねた大人が読んでも充分にハラハラドキドキできるので、年齢関係なく楽しめるので、児童向けだからと言って手を出さないという乙一ファンがいれば読んでみることをお勧めします。

 

 

第3位.乙一「暗いところで待ち合わせ」

乙一「暗いところで待ち合わせ」がおすすめの理由

表紙が暗いのでいつも通りの暗い内容の作品なのかと思えば、心があったまる優しい作品でした。暗いドロドロとした作品を希望していたもののいい誤算だったと思います。作者にしては万人受けする作品で映画化もされています。ですが、この作品は映像ではなく文章で読むべき作品だと思います。登場人物の持っている孤独や暗い過去が見事に表現されていると思います。目の見えない主人公の家に無断で入り込んで来た男性が勝手に不思議な同居生活を始めるという設定は乙一ならではでとてもすばらしかったと思います。ある意味ホラーと言えばホラーなのかもしれません。目が見えないからこそ見えるものがあり、すこしずつ同居人の存在に気付くもののそれを気づかない振りをして気遣っている主人公の心情がとても伝わってきて心が優しくなり、疲れた時に読むといい作品だと思います。

 

 

第2位.乙一「小生物語」

乙一「小生物語」がおすすめの理由

小説ではな、作者のブログを文庫化した作品。一応エッセイなんだろうけど、実際にあるわけのないような出来事も書かれていて作者らしい文章になっていて読んでいてとて面白く笑いが出ます。ホラー作家のイメージの強い作者なだけにギャップがいい意味にあって知らない人が読んでも楽しめると思いますが好き嫌いも激しいと思います。くだらないと言えばとてもくだらない作品かもしれませんが、それが乙一なのだという作品です。年に1、2度読み返しては一人でクスクスと笑ってしまします。ただ電車の中や人のいるところで読むと、笑いがこらえられずに一人で笑っているのでただただ怪しい人になる可能性はあります。普段から作者の小説はあとがきが面白くそこから私も読むタイプなのですが、全編そのあとがきにしたような作品でスルスルとあっという間に読むことができるのでお勧めです。

 

 

第1位.乙一「The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day」

乙一「The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day」がおすすめの理由

まずは原作の漫画が好きなのに、好きな漫画を好きな作家が描くということだけでも楽しみなのにさらに私が一番すきなジョジョの奇妙な冒険の第4部のキャラクター達がでてくるということで買いました。漫画で読んでいるのでキャラクターそれぞれが持っている特殊能力のことも知っているのに全くの別の作品のように初めて知ることのようにハラハラして読むことができました。作者もこの作品を書く為に何年も構想を練っただけあってジョジョの正解間を見事に再現していたと思います。スタンドバトルは漫画は絵で表現するので何が起こっているのかわかりやすいのですが、それを文字で表現となるとどうなるのかと思いましたが頭の中でバトルシーンが浮かび上がり臨場感がありました。残忍な描写もありますが、人間関係が交差するのも見どころです。少しひらがなが多いので文面としては読みづらいところもありましたが、全体的にとても素晴らしい作品だった思います。

 

 

コメント