小花美穂おすすめの漫画ランキング

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小花美穂おすすめの漫画ランキング

「りぼん」を読んでいて知ったのが始まりですが、ストーリーが少女漫画なのに引きこまれ、大人になった今でも読み続けている漫画家さんです。少女を超えて大人になった今読んでも共感できる話が多く、大好きな漫画家さんです。小花美穂さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第5位.小花美穂「この手を離さない」

小花美穂「この手を離さない」がおすすめの理由

不遇な生い立ちをおった初恋の女の子と年月を経て再開するストーリーです。前後編ですが、大人の事情が盛り込まれた読み応えのある作品です。まず主人公が男子高校生のところも面白いと思いました。幸せな家庭を持ちたいと願い続けるヒロインの少女を借金から救いたいと願う主人公がとにかく愚直でカッコ良いです。また、ヒロインの少女も、少女漫画に出てくるいかにもなぶりぶりした女性ではないところが凄く好きです。一人で生きていく、誰の手も借りないという力強さがあるヒロインだからこそ、読み手も引き込まれました。借金に追われる怖さ、それが子供に連鎖をしていくことを小学生ながら読んでいる自分にも怖さを植え付けられました。借金、貧困、両親の死、無理心中…など暗い話の要素が多いはずなのに、登場人物全てがどことなく憎めず、最終ボス?さえも最後は良い人に見えてくる小花ワールドの良さが出ています。デビュー作から漫画を集めていますが、良くペットが出てくることが多いのが特徴ですが、このお話のアイドル犬もとても良い働きをしていて個人的に好きです。

 

 

第4位.小花美穂「せつないね」

小花美穂「せつないね」がおすすめの理由

主人公、パチンコ店の娘の初恋物語。わけありの人たちを雇うパチコン店で、かけおちをしたカップルが住み込みで働きにくる。主人公はその男性をすきになってしまうが、羨ましいほどの仲良いその二人を見ると太刀打ちはできず、見守っている。があるときをきっかけに、かけおちをした女性の両親にばらしてしまう…というストーリー。読んでいる当時はまだ子供だった自分は主人公側の気持ちでみていた。自分も同じことをして邪魔をするのではないかと思ったが、大人になりかけおちカップル側の気持ちで見たらまた違った感情になった。かけおちがバレて両親が迎えに来たとき、彼氏側は「これでよかった。ほっとした」とつぶやく。大人になってわかること…かけおちしてもなかなか上手くいかないという現実だ。痛いほどわかり、周りから祝福されない辛さもわかってしまった。逃げてまで上手く行く恋愛なんてあるのだろうかという二人の気持ちが痛いほど伝わった。結局は最後また二人は落合い、再度かけおちをするのだが、この後どうやって生活していくんだろう?と今なら冷静に見てしまう。それこそ題名の「せつない」感情になる。

 

 

第3位.小花美穂「ハニービター」

小花美穂「ハニービター」がおすすめの理由

最新作の漫画。遺伝で人の心が映像として見えてしまう主人公を軸としたストーリー。その能力を買われ探偵として様々な事件を解決していくが、この事件が本当に大規模な事件でハラハラしながら引き込まれていった。恋愛要素もあるがどちらかというと探偵もの要素が強い作品。爆破事件や誘拐やテロ組織など、映画になりそうな題材が多いので楽しめる作品。人の心がよめると大変だろうなとは思うが、だからこそ恋愛でも傷ついたりする主人公が仕事では完璧なのに、本当は弱い女性なんだなと可愛く思える。綺麗な心をもつ男性と恋に落ち、少しずつ過去の傷つけられた恋愛が修復されていく。漫画は最近完結をしたが、最後のテロ組織の話はとにか壮大でかっこよかった。秘伝の薬を飲むと人の心を読む力が強まるため飲むが、最後は疲れ果てて意識を失い植物状態になる…ところからの目覚めが本当に感動した。能力を君悪がっていた母親かるの愛情を最後にやっともらい、再スタートをしてかっこよく仕事を再開するところでおわるが、やはり親の愛情がすべての力の源なんだなと感じた。

 

 

第2位.小花美穂「パートナー」

小花美穂「パートナー」がおすすめの理由

この作品は小花美穂先生の中で一番少女漫画っぽくない作品ですがとても好きです。いつか映画化して欲しいほどの対策だと思います。交通事故で亡くなった人の遺体が忽然と消える…という物騒な事件から物語は始まります。双子同士のカップルの主人公は何気ない日々を送り幸せな毎日でしたが、ある日妹が交通事故にあい、その遺体がきえたことから一気に生活は一変します。よく似た人を見つけ追っていくとそこは人体実験をする研究所だった…という少女漫画っぽくないストーリーです。全て物語はその工場に監禁された中で進んでいきますが、今この世界のどこかで行われていてもおかしくない「人間の再生」を実現する研究者がおそろしく、そして儚いところに引き込まれました。人を生き返らせることを悪いと思っていない博士との闘い、その博士さえも苦しみの中で生きている葛藤がしっかりと描かれています。主人公の双子の姉が最後まで意志が強く、諦めない姿勢が工場をかえていきます。まるで映画のようなスケールの内容は本当にかっこよく、そして感情移入をしてしまうほど切ない話になっています。恋愛要素は少ないですが、生身の人間がどれだけ美しいのかを話しを通して感じれます。

 

 

第1位.小花美穂「こどものおもちゃ」

小花美穂「こどものおもちゃ」がおすすめの理由

アニメにも、お芝居にもなった代表作といって良い漫画です。小花美穂先生といえば…というくらいのメジャーな話ですが、読んでいた当初は小学生でした。大人になった今でも、この話は定期的に読みたくなります。芸能事務所に所属している主人公「さな」と同じクラスメイト「羽山」の恋愛を描いている作品です。と、書くと単純ですが、完結までの間さまざまな事件が二人を取り巻きます。初期の頃は学級崩壊や、羽山の家庭環境のことなど、よくいえばありきたりな学園ものかと思っていました。ですが、途中主人公「さな」が母親から公園に捨てられた…というところから話は一変していきます。この時の衝撃的な展開は子供ながら鳥肌が立ったことを覚えています。義理の母とともに本当の親を探し出すという目的を果たし、ハッピーエンドかと思いきや羽山とのすれ違いで上手くいかなかったりとさまざまな問題がおこります。芸能活動をするリアルな子供の目線が知れたのは楽しかったですが、山にロケで立てこもったときのプロ意識はこれまた鳥肌ものでした。ラストに向けての展開は昔親に捨てられたことが原因で笑えなくなるという展開になります。最後までハラハラ続きですが、読み応えのある、そして沢山のことを子供、大人に訴えられる作品です。

 

 

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