手塚治虫おすすめの漫画ランキング
手塚治虫氏の漫画が好きな理由は、作品の多様さです。シリアスな漫画から、アクション・SF・ギャグ漫画まで、幅広い作品を書いています。その中で、作品間で、キャラクターが相互に登場する場面は、ちょっとした宝探しの気分になれるからです。手塚治虫さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
第5位.手塚治虫「アドルフに告ぐ」
手塚治虫「アドルフに告ぐ」がおすすめの理由
この漫画が好きな理由は2つあります。 一つ目は、作品がドイツのナチスを扱ってる点です。特に、ヒトラー・ユーゲントを扱っている漫画は少なく、作品テーマとして非常に目新しいと感じたからです。学生時代も、学校でヒトラー・ユーゲントに関しては学ぶことはなく、この漫画を通して存在をしりました。第二次世界大戦前後の混乱期を、日本とドイツの子供たちの目から通してみる世界観は、他の漫画にはない新鮮さがありました。重いテーマと時代背景が理解しにくい部分があり、他の作品よりは読みにくい作品ではありますが、おなじみのキャラクターも多数登場するので、他の同テーマを扱った漫画よりは読みやすい作品です。 二つ目は、第二次世界大戦の悲惨さを、日本の視点だけでなく、ドイツから見た視点でも描かれている点です。多くの第二次世界大戦を扱った漫画では、日本での困窮や原爆の悲惨さを伝えるものは多くありますが、外国の視点から描かれた作品はあまりないと思います。その点で、新たな視点で第二次世界大戦をとらえることができる、印象に残る作品と思います。
第4位.手塚治虫「三つ目がとおる」
手塚治虫「三つ目がとおる」がおすすめの理由
この漫画が好きな理由は3つあります。 一つ目は、作品の舞台が海外の遺跡だけでなく、日本の遺跡も対象にしているところです。いわゆる冒険もの漫画の中で、世界の遺跡や空想上の遺跡を対象にした作品は多いですが、日本の遺跡を対象としたものは意外に少ないのです。その為、非常に身近に感じれるところが、良いと感じました。 二つ目は、主人公の二面性です。幼児と大魔法使い?のように、第三の目を隠すことにより、主人公の性格が変わるところが、ジキルとハイドのようで、切り替えのタイミングには、常にワクワクします。その為、「くるかな?」と期待しながら読める、良い作品と感じました。 三つ目は、現在の進歩至上主義に疑問を投げかけている点です。主人公は、現在の文化よりもはるかに進歩した世界の生き残りという設定です。その進歩した世界は、進歩しすぎたせいで、その進歩した兵器で自分達と自分達の文化を滅ぼしてしまいます。作品を通して、主人公は当時の道具や兵器を復活させます。しかし、そのたびに回りに多大な迷惑をかける結果になります。この内容を通して、いつも「進歩の速度に人間の心がついていかなければ、自身を滅ぼす結果になるのでは?」と考えさせられてしまいます。
第3位.手塚治虫「ジャングル大帝」
手塚治虫「ジャングル大帝」がおすすめの理由
この漫画が好きな理由は3つあります。 一つ目は、手塚作品の中で珍しく動物を主人公として扱っている作品だからです。動物の目からみた人間の世界という視点で描かれており、子供の頃では非常に印象に残る内容でした。人間が普段していることは、他の生物からみたら不思議なことかもしれない、という視点を教えてくれました。動物にも心があると、先生や親が言葉で色々教えてくれましたが、この作品を読むほうがすんなり入ってきました。 二つ目は、バッドエンド要素を含む作品だからです。対象年齢が低いこの作品ですが、最後は主人公が死んでしまうというショッキングな内容です。私自身、幼少のころにバッドエンドの要素を含む作品を読んだのは初めてなので、非常に印象に残っています。ただ、完全なバッドエンドではなく、主人公の子供が登場するなどし、後味は悪くない内容になっているところも好感が持てました。 三つ目は、テレビアニメ化されているところです。漫画で読んでいた時は、コマ間をイメージして読んでいましたが、動画になるとイメージしていたコマ間が存在します。その中で、自分がイメージしていた内容と、アニメとして描かれている内容のギャップを楽しむことができるからです。
第2位.手塚治虫「火の鳥」
手塚治虫「火の鳥」がおすすめの理由
この漫画が好きな理由は3つあります。 一つ目は、とにかくスケールが大きいことです。火の鳥を中心に、過去と未来の話が交互に入り混じる構成や、舞台は地球だけにとどまらず宇宙に及ぶところ、不老不死という人間の永遠のテーマを扱っているところなど、とにかく、スケールの大きなところが大好きで何度も読み返してしまいました。 二つ目は、絵がとてもきれいなところです。他の手塚作品の中には、絵が粗い作品もありますが、この作品はとにかく細部まできれいに描かれています。セリフがなくても、登場人物の表情などだけで読めてしまうほど、表情豊かに描かれています。これを手書きで書いていたと思うと素晴らしいと思います。 三つ目は、常に考えさせられてしまう作品であることです。命とは?人生とは?自分の存在意義とは?など、色々考えさせられてしまう作品です。それでいて、ところどころにギャグ的要素を入れていることで、読みやすくしているもの良いと思います。この作成を読んだ後は、小さな悩みは自分の人生の中でみるとどうでもよくなるので、今でも気持ちが落ち込んだ時などに読んでいます。
第1位.手塚治虫「ブラック・ジャック」
手塚治虫「ブラック・ジャック」がおすすめの理由
この漫画が好きなり理由は3つあります。 一つ目は、当時珍しい医療漫画であったことです。普段は目にしない医療の世界の話だったので、非常に興味を惹かれました。その後、日本でも多くの医療漫画や医療をテーマにしたドラマが作られましたが、目新しさという点では、この作品を読んだときはとても新鮮に感じた記憶があります。 二つ目は、命を扱うテーマにも関わらず、読みやすいという点です。心温まる場面があったり、ギャグがあったり、ときにはSF的なテーマを扱ったりと、一話読み切りで進めることで、どんどん読めてしまうというよみやすさがありました。 三つ目は、主人公の設定と作品とのリンクが良い点です。主人公は小さいときに事故で瀕死となり、体を継ぎ接ぎしてかろうじて生き残ります。作品は一話読み切りなのですが、その中で少しずつ主人公の過去が明らかになり、その葛藤と戦っているという伏線があります。世間では悪人と扱われていますが、主人公に触れた人達は善人として認識していく、その裏には主人公の壮絶な過去があるという流れが、王道かもしれませんが、非常に感動する内容になっています。
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